左ハンドル車の運転ガイド。アメ車・逆輸入車を日本で安全に乗るコツ
アメリカ本国仕様のアメ車や逆輸入車は、ほとんどが左ハンドルです。日本は左側通行なので、運転席が道路の中央寄りになります。最初は「左ハンドルは危ないのでは」と心配される方も多いのですが、違いを知って準備をしておけば、毎日の足として普通に使えます。
このページでは、左ハンドルで変わること・変わらないこと、車線内の位置取り、左折・右折・追い越しのコツ、料金所や駐車場での工夫、ミラーとカメラ、北海道の雪道での注意点を順にご説明します。交通ルールは道路交通法、雪道の注意はJAFの情報をもとにしています。
左ハンドルで変わる こと・変わらないこと
まず変わらないこと。ペダルの並びは右ハンドル車と同じで、右がアクセル、その左がブレーキです(マニュアル車はさらに左にクラッチ)。右足でアクセルとブレーキを踏む操作は、これまでと変わりません。交通ルールも、ハンドルの位置で変わることはありません。
変わるのは、座る位置とスイッチ類です。運転席が車の左側にあるため、自分の目の位置が道路の中央から遠くなります。またアメ車を含む輸入車の多くは、ウインカーレバーがハンドルの左側、ワイパーが右側にあります。日本車はこの逆なので、慣れるまでは曲がるつもりでワイパーを動かしてしまうことがよくあります。
ウインカーは、左折・右折の30メートル手前の地点で出すのがルールです。レバーの位置に慣れないうちは早めに操作を始めると、合図が遅れずにすみます。
車線内の位置取りと車両感覚
左折・右折のコツ
左折は、あらかじめできる限り道路の左側端に寄り、左側端に沿って徐行するのがルールです(道路交通法第34条)。左ハンドルは運転席が左にあるので、左後方の自転車や歩行者は右ハンドルより確認しやすくなります。それでも、ミラーと目視で巻き込みを確かめてから曲がってください。
右折は、あらかじめできる限り道路の中央に寄り、交差点の中心の直近の内側を徐行します。左ハンドルで気を付けたいのはここです。運転席が中央から遠いため、対向の右折待ちの車がいると、その陰から来る直進車が見えにくくなります。
見えないまま「行けそう」で出ないことが大切です。少しずつ前へ出て視界を確保する、対向車が途切れるまで待つ、同乗者がいれば右側を見てもらう。この3つを習慣にすると安心です。
追い越し・合流・車線変更の視界
追い越しは前の車の右側を通るのがルールです(道路交通法第28条)。左ハンドルでは、自分の目が前の車の真後ろに近い位置になるため、大きなトラックの後ろでは対向車線の先がほとんど見えません。
一般道での追い越しは基本的に控え、どうしても必要な時は車間を十分にあけて前方の見通しを確保してから判断してください。車間をあけるほど、前の車の右側から先が見えやすくなります。高速道路では追い越し車線のある区間を使えば、対向車を気にせずにすみます。
右への車線変更や合流では、右後方が運転席から遠くなります。ドアミラーに加えて、首を振っての目視をていねいに。右側のブラインドスポットモニターが付いている車なら、表示を必ず確認する癖をつけてください。
料金所・駐車場・ドライブスルー
左ハンドルの不便さとしてよく挙がるのが、料金所や駐車場の発券機、ドライブスルーです。どれも機械や窓口が右側にあるためです。
高速道路はETCを付ければ、料金所で窓を開ける場面はほとんどなくなります。駐車場は、事前精算機のある所を選ぶ、発券機の前で無理に手を伸ばさず一度降りて取る、同乗者に取ってもらうといった方法があります。降りる時はシフトをパーキングに入れ、後続車に注意してください。
ドライブスルーは、同乗者に受け渡しをお願いするか、駐車して店内で注文するのが安全です。体を乗り出してハンドルから手を離す運転は避けてください。
ミラーとカメラで死角を減らす
日本の保安基準では、車のすぐ前と側方の一定の範囲に置いた、高さ1メートル・直径0.3メートルの円柱が見えることが求められています。左ハンドル車では、確かめる側が右側(助手席側)になります。確認は直接見るほか、ミラーやカメラと画面で行う方法も認められています。
アメ車の大きなSUVやピックアップでは、この基準を満たすために補助ミラーやカメラが付いていることがあります。後付けのサイドカメラや前方カメラは、日常の運転でも左ハンドルの見えにくさを大きく減らしてくれます。
CONFIDENTでは、自社の認証整備工場でカメラやミラーの取り付け、本国からのパーツ取り寄せに対応しています。車検で必要な装備もあわせてご相談ください。
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北海道の冬道と左ハンドル
雪道での基本は、左ハンドルでも同じです。JAFは、急ハンドル・急ブレーキ・急アクセルなど「急」のつく操作を避け、車間距離を普段より長くとるよう呼びかけています。橋の上やトンネルの出入口付近は特に凍りやすい場所です。
JAFのテストでは、4WDでも制動距離は短くならず、重い車は下り坂で止まるまでの距離が長くなることがあるとされています。大きなアメ車ほど、早めに減速してください。
札幌の冬は道の両側に雪山ができ、交差点の見通しが悪くなります。左ハンドルでは右側から来る車が見えにくいので、雪山の陰では少しずつ前へ出て確かめてください。出発前には屋根の雪も下ろしましょう。
よくあるご質問
Q. 左ハンドルだとアクセルとブレーキの位置は逆になりますか。
A. なりません。右ハンドル車と同じで、右がアクセル、その左がブレーキです。変わるのはウインカーレバーなどスイッチ類の位置です。
Q. 左ハンドルは危ないのでしょうか。
A. 右折時や追い越し時に前方が見えにくいなどの弱点はあります。車間をあける、無理に出ない、同乗者に見てもらう、カメラを付けるといった工夫で、安全に乗っている方はたくさんいます。
Q. 左ハンドルを運転するのに特別な免許はいりますか。
A. ハンドルの位置で免許は変わりません。乗る車の大きさや重さに合った免許があれば運転できます。
Q. 右ハンドルに改造できますか。
A. ハンドルだけでなく、ステアリング機構やペダル、ダッシュボードまで作り替える大きな改造になり、費用と時間がかかります。車検証の記載が変わる改造は構造等変更検査も必要です。現実的な選択ではないことが多く、当店ではおすすめしていません。
Q. 買う前に左ハンドルを試せますか。
A. 当店のレンタカーで左ハンドルのアメ車をお試しいただけます。車種や空き状況はお問い合わせください。
左ハンドルのアメ車選びや運転の不安のことなら、お気軽にご相談ください。
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