11月7日

アメ車の王様シボレーを擁するGM(ゼネラルモーターズ)。そのGMが、今年のSEMAショー2026にメーカーとしてブースを出していませんでした。ところが会場を歩くと、主役級のカスタムカーにはシボレーとGMのV8がずらり。「メーカーはいないのに、エンジンは主役」という不思議な状況を深掘りします。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
今年の出展メーカーは6社だけ
SEMA公式のリストに載った自動車メーカーは、次の6社でした(米メディアThe Weekly Driverまとめ)。
- フォード
- トヨタ
- ホンダ(レース部門HRC)
- 日産
- ステランティス(モパー)
- 三菱(2012年以来の公式出展)
GMのほか、ヒョンデ、キア、フォルクスワーゲン、スバルも今年のリストには入っていません。
不参加は2022年から
GMが「SEMAに出ない」と発表したのは2022年5月。米メディアの問い合わせに、GMは「SEMAショーはいつも私たちに刺激をくれた。アクセサリーとパフォーマンスパーツは今も大切な事業だ」とだけ答え、理由ははっきり言いませんでした。

その前年、2021年のSEMAでは、シボレーは8台ものコンセプトを並べる大きなブースを出していました。目玉が砂漠を走るための「Chevy Beast」です。
- スーパーチャージャー付き6.2L V8「LT4」で650馬力
- 10速AT+4WD
- 37インチのオフロードタイヤ、前はブレンボの6ピストンブレーキ
- レカロのシート4脚、ドアはパイプだけ

なぜ出ないのか?
GMは理由を説明していません。そのため、ここからは米メディアの見方です。
- お金の使い方を変えた: 大きな展示会よりネットや地域のイベントに予算を回す流れ(Auto123、The Drive)
- 改造に慎重: 排ガスに関わる改造への取り締まりが厳しくなり、「改造の祭典」で目立つのを避けたのでは、という推測(The Drive。推測と明記)
長年シボレーのSEMAブースで働いたドン・テイラー氏は、2024年のSEMAを見て「GMは一番大きな欠席者。損をしているのはGMのほうだ」と書いています。

それでも主役はシボレー
面白いのはここから。GMのブースがなくても、会場はシボレーとGMのエンジンだらけでした。
- 総合優勝は1970年式シェベル(ツインターボLS3で1,300馬力)
- ブループリント・エンジンの1955年式ベルエア(598キュービックインチV8で741馬力)
- ホーリーの1993年式S10「Cream Soda」(6.0L V8「LQ9」に載せ替え)
- リングブラザーズは980馬力のシェベル「Recoil」を再展示。新作GTO「Billie」もGMのLT4(レストモッド特集)

GMの「LS」「LT」と呼ばれるV8は、安くて丈夫で、パーツも豊富。旧車からトラックまで、何にでも載せ替えられる「定番エンジン」として、ビルダーたちに愛され続けています。


日本で楽しむには
シボレーのV8は、日本でも人気のアメ車カスタムの定番です。シルバラード、タホ、カマロ、コルベットなど、LS・LT系のV8を積んだ車はパーツが手に入りやすく、手を入れる楽しみも大きいのが魅力です。
CONFIDENTでは、シボレー車の輸入・中古車探しから、パーツの取り寄せ・取り付け・整備までご相談を承っています。気になるカスタムがあれば、お気軽にどうぞ。
