11月7日

11月3日(米国時間)、ラスベガスで開幕した改造車・カスタムパーツの見本市「SEMAショー2026」で、米ウィスコンシン州のカスタムショップ、リングブラザーズが1965年型ポンティアックGTOコンバーチブル「Billie(ビリー)」を公開しました。650馬力のV8を積み、製作には5,500時間以上をかけた一台です。今年のSEMAも「レストモッド」が見どころでした。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
レストモッドとは
レストモッドは「レストア(修復)」と「モディファイ(改造)」を合わせた言葉です。古い車を直すだけでなく、エンジンやブレーキ、足回り、エアコンを現代の部品に替え、見た目はクラシックのまま今の車のように走れるようにします。アメリカでは人気のジャンルで、Carscoopsによると、クラシック・レクリエーションズのカーボン製マスタングには50万ドルを超えて売れた例もあります。
主役は650馬力のGTO「Billie」
リングブラザーズによると、Billieはオーナーの母親がかつて贈られて乗っていたGTOへのオマージュです。オーナーが「GOAT(ヤギ)」という名前を提案し、GTOの愛称「ゴート」にかけて、雄ヤギを意味する「ビリーゴート」から名付けられました。

ベースは1965年型ポンティアック・テンペストのコンバーチブル。ボディは5インチ(約13cm)幅広くなり、ドアはカーボン製、前後のフェンダーも作り直しています。ボンネットもカーボン製で、大きなエアスクープ(空気取り入れ口)付き。塗装はBASFグラスリットの専用色「Billie Goat Blue」です。共同オーナーのジム・リング氏は「ポンティアックが最初からこう作ったように見せるのが目標」と話しています。

エンジンはGMのスーパーチャージャー付き6.2L V8「LT4」で、650馬力・650lb-ft(約881Nm)。10速AT、ロードスターショップ製のフレーム、FOX製の車高調、ブレンボの6ピストンブレーキを組み合わせます。ホイールは前19・後20インチのHRE製です。

室内はグレーと青のレザー。ダッシュボードは4インチ前、2インチ下に移され、純正ラジオは見た目を残したままBluetooth対応に。シフトノブはエスプレッソマシンの部品(ポルタフィルター)をモチーフにしたオリーブ材製という遊び心もあります。

1,000馬力のシェルビー、フォードの「R125」も
クラシック・レクリエーションズは、カーボン製ボディの1967年型シェルビーGT500CRを出展。シェルビーの公式ライセンスを受けた量産車で、ボディ全体がカーボン製なのは世界で唯一だとしています。スーパーチャージャー付き5.0L V8「コヨーテ」で約1,000馬力、ブレーキはカーボンセラミックです。

フォードは、1966年型マスタング・ファストバックをベースにした「フォード・レーシング R125」を展示。ヘンリー・フォードの1901年のレース優勝から125年を記念した車です。360馬力と控えめですが、エンジンや5速MTはカタログで買える部品で、「誰でも作れるレストモッド」を示しています(詳しくはR125の記事で)。

日本で乗るには
Billieは一品物で、販売車ではありません。日本でレストモッドに乗るなら、海外ショップの完成車を輸入するか、国内にある旧車をベースに作るのが現実的です。どちらも車検や旧車ならではの整備が欠かせません。
CONFIDENTでは、ポンティアックGTOなどアメリカ旧車の輸入・中古車探しから、整備・車検までご相談を承っています。
