11月7日

フォードは11月2日(米国時間)、ラスベガスで開かれている改造車・カスタムパーツの見本市「SEMAショー2026」に、1966年式マスタング・ファストバックを仕立て直した「フォード・レーシング R125」を出展すると発表しました。見た目はクラシックのまま中身を現代化した「レストモッド」で、フォード・レーシングの市販パーツで組まれています。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
名前の由来はフォード・レーシング125周年
「R125」は、フォードのレース活動125周年にちなんだ名前です。1901年、ヘンリー・フォードは自作の「スイープステークス」で有名レーサーのアレクサンダー・ウィントンを破り、この勝利がフォード・モーター設立の資金集めにつながったとフォードは説明しています。

外観は黒いボディに金色のホイールと丸いゼッケン、リアには赤系の「FORD RACING」ストライプ。米Carscoopsによると、室内には金色のロールケージ(転倒時に乗員を守る骨組み)が入り、後席の位置には茶色の革製スーツケースが置かれているそうです。

360馬力のV8と5速MT、すべて市販パーツ
エンジンは347キュービックインチ(約5.7L)のV8クレートエンジン(単体で買える完成品のエンジン)で、360馬力・400lb-ft(約542Nm)。フォード・レーシングの「ボス」ブロックにアルミ製ヘッド、エーデルブロック製の電子制御燃料噴射を組み合わせています。

トランスミッションはトレメック製の5速MT「TKX-600」で、従来の「TKO」より変速がなめらかで丈夫になったとしています。バルブカバーは上ぶたのデザインを交換できる特許取得の2ピース式です。
フォードは「R125の部品はフォード・レーシング・パーツで購入できる」としており、同じ仕立てを目指す人への見本でもあります。

800ドルの1985年式F-250も575馬力に
同じブースには、オレゴン州の工房「ドク・ジョンソン・レストレーションズ」のマット・ジョンソン氏が自宅ガレージで仕上げた1985年式F-250も並びました。畑に放置されていた牧場のトラックを800ドルで買い、壊れたエンジンをフォード・レーシングの460キュービックインチ(約7.5L)V8に載せ替えたもので、575馬力・575lb-ft です。

前輪の足回りは、カリック・カスタムズが作り直したTTB(フォード伝統の左右独立式フロントサスペンション)。製作開始から11〜12日目にフォードから声がかかり、SEMA出展が決まったそうです。

学生がブースでブロンコを組み上げる企画も
ブースでは、ミシガン州のワシュテノー・コミュニティカレッジの学生6人がブロンコを組み上げる企画も行われました。来場者がフォード純正アクセサリーなどを使ってデジタル上でデザインし、選ばれた案を学生が2日間かけて公開で組み立て、最終日に披露する流れです。完成車の詳細は執筆時点で確認できていません。
同じブースの1200馬力超のブロンコ「フロストウォーデン」は別記事で紹介しています。
日本で乗るには
F-250はフォードが「販売しない」と明記した展示車で、R125も販売の発表はありません。フォードは2016年に日本市場から撤退しており、R125の部品も日本での販売は発表されていません。
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