11月7日

フォードは11月3日(米国時間)、ラスベガスで開かれている改造車・カスタムパーツの見本市「SEMAショー2026」に、ブロンコをベースにした特別製作車「フロストウォーデン(Frostwarden)」を公開しました。北極圏の捜索救助車をイメージした、ブランドの看板となる「ハロービルド」です。最大の見どころは、1200馬力を超える新開発のV8エンジン「メガジラ2.0」を初めて載せた車だという点です。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
主役は1200馬力超のクレートエンジン「メガジラ2.0」
クレートエンジンとは、単体で買える完成品のエンジンのことです。メガジラ2.0は排気量7.3LのV8に、ウィップル製の3.0L「第6世代」スーパーチャージャー(エンジンの力で回す過給機)を組み合わせたもの。フォードの発表では最高出力1200馬力超、最大トルク1000lb-ft(約1356Nm)超で、「自動車メーカーが作ったクレートエンジンとして史上最強」とうたっています。数字はレース用燃料での値です。

従来のメガジラに過給機を足しただけではなく、ブロック、過給機専用カムシャフト、ピストン、燃料インジェクターなどを強化した新規開発だといいます。
米メディアのautoevolutionによると、自然吸気の初代メガジラはフォード・レーシング・パーツで2万5295ドルで販売中ですが、2.0の価格や発売時期はまだ発表されていません。

42インチタイヤとポータルアクスルで「冬の救助車」に
足回りもパワーに負けない内容です。フォードが挙げる主な装備は次のとおりです。
- BFグッドリッチの42インチタイヤ
- ウェルド製の18インチ・ビードロックホイール(タイヤが外れにくい競技用ホイール)
- 74Weld製のポータルギア・リフト
- 強化したダナ製の駆動系部品
- 専用セッティングのビルシュタイン製ダンパー

ポータルギアは、車輪の中心部にギアボックスを置いて車軸の位置を持ち上げる仕組みです。車体を上げすぎずに地上高を稼げ、純正の足回りの角度も保てます。左右のタイヤの間隔も広がるため、専用の張り出したフェンダーが付きます。

外観は黄色と黒の塗り分けに「SNOW RESCUE RECOVERY」の文字。屋根のラックや背面の赤い燃料タンクとロープが、救助車らしさを演出しています。

室内も外装と同じ黄色と黒でまとめられています。

2月に始動、市販の予定はなし
フォードによると、計画は今年2月に始まり、6月から本格的な製作、10月に最後の追い込みという日程でした。車体への搭載と調整は、テネシー州のキンサー(Kincer)の工房で行われました。
フロストウォーデンは販売されない特別製作車で、社外部品の装着によって米国の安全基準などへの適合に影響する可能性がある、とフォードは注記しています。autoevolutionによると、現行ブロンコにV8の設定はなく(競技専用の限定車ブロンコDRを除く)、V8化は専門ショップの換装頼みです。
同じフォードブースに並んだ「R125マスタング」などは、別記事で紹介しています。
日本で乗るには
フロストウォーデン自体は販売されません。メガジラ2.0についても、日本での販売は発表されていません。フォードは2016年に日本市場から撤退しており、ブロンコの正規販売もありません。
ベースのブロンコは並行輸入で手に入れられます(ブロンコの車種ページ)。CONFIDENTでは、ブロンコの輸入や中古車探しから、リフトアップなどのカスタム、車検・整備までご相談を承っています。
