11月7日

ラスベガスで11月3〜6日に開かれた改造車・カスタムパーツの見本市「SEMAショー2026」が閉幕しました。米メディアのまとめ記事やメーカー発表を読み比べると、V8クレートエンジン、雪とアウトドア、電動車の多彩な提案、運転支援(ADAS)の調整という傾向が見えてきます。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
V8クレートエンジンとレストモッドが主役
目立ったのはメーカーが売る「クレートエンジン」(丸ごと買える新品エンジン)です。ステランティスの純正パーツ部門ダイレクト・コネクションは、HEMI V8に制御コンピューターや配線を組み合わせた6種類のパッケージを発表。385〜1,025馬力で、3年/10万マイルの保証付き、2027年1〜3月に発売予定(価格は未発表)としています。

フォードは、スーパーチャージャー付き7.3L V8の新型クレートエンジン「メガジラ2.0」を、ブロンコの特別車「フロストウォーデン」に積んで初公開しました。autoevolutionによると、レース用燃料で1,200馬力以上だといいます。

旧車に現代の中身を組み合わせる「レストモッド」も健在で、フォード・レーシングの1966年式マスタング「R125」は市販部品だけで組めることを示した1台と報じられています。リングブラザーズの650馬力のポンティアック GTO「ビリー」も各誌が伝えました。

雪上仕様とオーバーランド
もう一つのテーマは雪です。トヨタはタンドラ、タコマ、4ランナー、ランドクルーザー、セコイアの5台にタイヤの代わりにキャタピラを付けた「スノーハンター」コンセプトを展示。フォードのフロストウォーデンも北極圏の救助車がモチーフです。

車中泊やキャンプ向けの「オーバーランド」仕様も多く、2012年以来の出展となった三菱はルーフテント付きのアウトランダーを、日産はフロンティアなどのオフロードコンセプトを展示。SEMAの新製品賞でも、ルーフテントを水平に保つ取り付け具が受賞しました。

EV・ハイブリッドはトヨタが多彩に提案
電動車のカスタムで存在感を見せたのはトヨタです。「ウッドランド」コンセプトは、RAV4のプラグインハイブリッドやEVのbZなど5台をリフトアップし、ルーフラックや全地形タイヤを装着したアウトドア仕様。ほかにも、ハイブリッドのクラウン シグニアをワイドボディのGT仕様にした「GT-S」や、車高を下げたEVの街乗り仕様も並べ、ガソリンからハイブリッド、EV、水素まで「パワートレインの多様さ」を打ち出しました。SEMAの討論会でも「EVへの移行には長い時間がかかる」という見方が示されました。

運転支援(ADAS)の調整が重要テーマに
地味ながら大事なのがADAS(自動ブレーキなどの運転支援)の調整です。SEMAは今年、ADAS専門の講習を用意し、工具部門の新製品賞はADASの調整(キャリブレーション)用システム(ADAS Depot「CarCal QuickCal 5.0」)が受賞しました。車高やタイヤの大きさを変えるとセンサーの再調整(エーミング)が必要になることがあり、改造とADASの両立は今後の課題です。
日本でSEMAスタイルを楽しむには
発表されたクレートエンジンやコンセプト車について、日本での販売は発表されていません。ただ、リフトアップやルーフテント、ホイール・タイヤ交換などは日本のアメ車でも楽しめます。車検に通る範囲かどうかや、ADAS付きの車での再調整が必要かどうかは事前の確認が大切です。CONFIDENTではアメ車のカスタムパーツの取り寄せ・取り付けから整備までご相談を承っています。
