11月7日

ジープが11月2日(米国時間)、ラスベガスで開かれている改造車・カスタムパーツの見本市「SEMAショー2026」で、コンセプトカー「ジープ ラングラー スクランブラー SRT コンセプト」を発表しました。1980年代の名車CJ-8スクランブラーをモチーフにした2ドアのピックアップで、ジープ車として初めて「SRT」(ステランティスの高性能部門)のバッジを付けた、砂漠を高速で走るためのモデルです。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
CJ-8スクランブラーの再来、荷台付きの2ドア
ベースはラングラーの車体(フレーム)ですが、フロントの柱(Aピラー)から後ろを作り直しています。ドアはラングラーより長く、後部には専用のボディと一体型の荷台、新しいテールゲート、専用フェンダー、頑丈なロールケージ(転倒時に乗員を守る骨組み)を備えます。
顔つきは、ジープの古いトラックを思わせる「シャークノーズ」と呼ばれる前に突き出したグリル。色は「パンキン」と呼ばれるオレンジで、ブロンズ色のビードロックホイール(タイヤが外れにくい競技用ホイール)を組み合わせています。

おもしろいのは後席です。床のフックに留める方式で、丸ごと外したり、180度回して後ろ向きに座ったりできます。外せば荷台が広がり、キャンプ道具やバイクも積めるとしています。

室内はダークグラファイトのレザーにオレンジの差し色、ブロンズの飾り、SRTの刺しゅうでまとめられています。

ラングラー史上初の独立懸架フロントサスペンション
最大の注目点は足回りです。ラングラーは伝統的に左右の前輪が1本の軸でつながる「リジッドアクスル」ですが、このコンセプトは左右が別々に動く「独立懸架」をラングラーとして初めて採用しました。オフロードレースの王者ケイシー・カリー氏と共同開発したもので、高速で荒れた路面を走るときの安定性やハンドルの正確さを高めるのが狙いです。後輪側は砂漠レース用の「トロフィートラック」を参考にした車軸です。

米メディアThe Driveによると、サスペンションの動く量は前14インチ・後15インチで、ショックはFOX製、タイヤはBFグッドリッチの37インチだといいます。

エンジンはV8。市販は未発表
ステランティスの発表資料では、エンジンは「V8」とだけ書かれ、排気量や出力は明らかにされていません。The Driveは6.4L HEMI V8(470馬力・470lb-ft)と報じていますが、公式には未確認です。
発表資料は、あくまでコンセプト(試作の提案車)という位置づけで、市販の時期や価格には触れていません。一方でThe Driveは「市販化の計画に入っている」と報じており、ほかの米メディアも数年内の市販化の可能性を伝えています。現時点では「報道ベース」として見ておくのがよさそうです。

日本で乗るには
日本のジープ正規ラインアップにV8エンジンのラングラーはありません。もしスクランブラーSRTが市販されたとしても、日本での正規販売はまったくの未定で、手に入れるなら並行輸入が現実的な道になりそうです。
今すぐV8のラングラーに乗りたい方には、アメリカ仕様のラングラー 392(6.4L V8)の並行輸入や中古車という選択肢があります。CONFIDENTでは、ジープの輸入・中古車探しから、車検・整備までご相談を承っています。続報が入り次第、このブログでもお伝えします。
