11月7日

ホンダの米国レース部門「ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)」が、11月3〜6日にラスベガスで開かれた「SEMAショー2026」で、初の市販向け「HRCパフォーマンスパーツ」を発表しました。北米専売SUV「パスポート」用の鍛造ホイールやマフラーが含まれ、2027年3月から米国のホンダ・アキュラ販売店で売り出されます。会場には1300馬力超のハイブリッド砂漠レース車「パスポート バハ スペック」も初めて一般公開されました。

この記事はSEMAショー2026特集の1本です。
パスポート用の鍛造ホイールとマフラーが市販へ
第1弾のHRCパフォーマンスパーツは3種類です。オフロード向けは、パスポートとパイロット専用の18×8インチ鍛造アルミホイール。ヒルクライムレースでもHRCと組むTitan 7との共同開発で、純正ホイールより耐えられる重さ(荷重)が100kg増えたとしています。

同じくパスポートとパイロット用に、マフラーメーカーのボーラと作った触媒より後ろのステンレス製マフラー(キャットバック)も用意。3.5L V6の音を引き立てつつ、高速巡航時のこもり音は抑える設計で、排気の流れは最大6%向上、地面とのすき間も最大1.9インチ(約4.8cm)広がるといいます。

スポーツ系は、シビック タイプRとアキュラ インテグラ タイプS専用の19×10インチ鍛造ホイール。アキュラのレース車ARX-06と同じイタリアの2elle-engineering製で、1本20.8ポンド(約9.4kg)と軽量です。ドイツのニュルブルクリンクでも試験したとしています。

このほか、車高調(車高と硬さを調整できるサスペンション)、ブレンボの6ピストン大型ブレーキ、ショートシフターの試作品も展示されました。
1300馬力超のハイブリッド「パスポート バハ スペック」
ブースの主役は、メキシコの砂漠レース「バハ1000」の総合優勝を狙うトロフィートラック(砂漠レースの最上位クラス車)です。運転席の後ろにアキュラARX-06由来の2.4L V6ツインターボを積み、800Vのハイブリッドと組み合わせて1300馬力以上を発生。ボディは炭素繊維製で、SCOREの最上位クラスを走る初のハイブリッド車になるとしています。2027年シーズンから、バハ1000を2度制したブライス・メンジーズ選手が走らせます。

レースを支える伴走車「2027 パスポート トレイルスポーツ バハ チェイス」も展示。HRC製ダンパー、ボーラ製マフラー、HRC鍛造ホイール、補助電源、荷室の引き出し、ルーフラックを備え、3台が作られました。

シビック タイプR HRCも北米初公開
会場では、2026年の東京オートサロンで披露された「シビック タイプR HRC コンセプト」が北米初公開され、ホンダは米国市場向けに開発中だと明らかにしました。展示は全12台で、F1やインディカー、アキュラのレース車も並びました。なお、リッジラインのコンセプトは今回の公式発表には含まれていません。

日本で使うには
HRCパフォーマンスパーツは米国のホンダ・アキュラ販売店と通販「Honda DreamShop」での扱いと発表されており、日本での販売は発表されていません。パスポートやパイロットも日本では正規販売されていない北米モデルです。
CONFIDENTでは、パスポートなど北米ホンダ車の並行輸入・中古車探しから、米国パーツの取り寄せ・取り付け・整備までご相談を承っています。
