11月7日

フォードが「レンジャーより安い中型ピックアップ」を2027年に出します。2026年10月28日の第3四半期決算説明会で、ジム・ファーリーCEOが明かしました。狙いは、勢いを増す中国メーカーのピックアップに価格で真っ向勝負することです。

「来年、海外向けに出す」
ファーリーCEOは決算説明会で「来年、海外市場向けに手ごろな中型ピックアップを発売する」と話しました。フォードの公式の書き起こしで確認できる内容は、次のとおりです。
- 発売: 2027年(発言・計画の段階)
- 市場: 北米以外の「国際市場」
- 原価: 基本的な材料費を、今のレンジャーより20%下げる見込み
- 役割: 米国のマーベリックのように、新しいお客をフォードのトラックに呼び込む
競争が一番激しい地域として、ファーリー氏は中南米と東南アジアを挙げました。レンジャーは高めの価格帯で健闘しているが、新型で「中国勢の価格帯に入っていく」という説明です。

まだ決まっていないこと
車名、価格、エンジンかEVか、どこで作るかは発表されていません。豪州のCarExpertなどは、フォードが中国で組む江鈴(JMC)や長安との協業で中国生産になるのでは、と書いていますが、これは報道側の推測です。
これまで話題になってきた「約3万ドルのEVピックアップ」とは別の車なので、注意が必要です。
3万ドル以下のEV「ファゾム」は別モデル
米国向けの手ごろなEVピックアップは「Fathom(ファゾム)」という名前で、2026年8月に車名と価格が発表されています。同じ決算説明会では、こちらの近況も語られました。

- 開始価格: 2万8350ドル(米国)
- 土台: フォードの新しいEV用車台「ユニバーサルEVプラットフォーム(UEV)」の第1弾
- 工場: ケンタッキー州のルイビル組立工場
- 発売: 2027年第4四半期の予定と説明(8月時点の報道では「2027年初めに販売開始」とするものもあります)
つまりフォードは、米国にはEVのファゾム、海外には新しい安価なピックアップと、2本立てで「手ごろなトラック」を増やす計画です。

決算の数字もチェック
2026年第3四半期(7〜9月)の決算は、フォード公式によると次のとおりです。
- 売上高: 495億ドル(前年同期比2%減)
- 調整後EBIT(本業のもうけ): 27億ドル(同3%増)
- 調整後フリーキャッシュフロー: 47億ドル
- 2026年通期の調整後EBIT見通し: 105億〜110億ドルに絞り込み

売上は減ったものの、オフロード系の上級グレードなどもうけの大きい車がよく売れ、利益は増えました。
日本で乗るには
新しい海外向けピックアップも、EVのファゾムも、日本での販売は発表されていません。フォードは2016年に日本から撤退しており、現行のレンジャーやマーベリックも正規販売はありません。
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